妊娠がはっきりした日からおよそ7ヶ月間が経ちました。あと少しで新生児の誕生です。お母さんのおなかもずいぶん大きくなったことでしょう。赤ちゃんで重たいおなかにもすっかりなれたのではないでしょうか。
妊娠9ヶ月(32〜35週)頃の赤ちゃんの姿は、もう一人前です。見た目も新生児とそれほど変わりありません。子宮の中で向きを変えることができないくらに体は大きく成長しています。でも手足を活発に動かしている様子がわかると思います。
妊娠9ヶ月の始めというと32週頃なわけですが、この時期の胎児は自律神経が成熟し、交感神経と副交感神経のバランスがとれてきます。心拍や呼吸、体温調節の働きも整い、いよいよ出生の準備が整うころです。とはいえ、いまだ完全に全ての機能が成熟しているわけではないので、もう少しおなかの中で過ごすと、産後の胎外生活にスムーズに移行でます。
35週にもなると、肺と腎臓の機能も完成してきます。
そして妊娠の最終月である10ヶ月(36〜39週)には、心臓や呼吸器などの器官が成熟し、いよいよ出産間近です。子宮の中の赤ちゃんは頭を下にして、骨盤の中に降りてきます。
大きく育った体の一方で、子宮が窮屈になってくることから、赤ちゃんは両腕をぴったり胸につけ、あごをひき、両足をひざから曲げ、おなかに引き寄せてコンパクトな姿勢をとります。
39週の胎児は体重も3000〜3100gになり、もう新生児と変わらない重さです。しかし、体重には個人差が大きいので、この範囲に収まらなくてもあまり心配は要りません。
ところで、おなかにいるときの体重(推定体重)はどのようにして測るのでしょうか。推定体重は、超音波で診たBPD(頭の横幅)、FL(太ももの骨の長さ)、FTA(腹部の前後幅と横幅)を計算式に当てはめて調べます。なので、実際の体重とは誤差があります。
誕生直前の赤ちゃんと新生児の違いは、肺呼吸をしているかどうかくらいとなります。言い方を変えると、母体に依存しているか、自律的に生きているかの違いとなります。胎児の肺機能は35週頃から急速に成熟し、37週では肺呼吸が十分可能になります。
犬や猫に比べると人間の赤ちゃんの成長はとてもゆっくりですが、何もないところから約10ヶ月をおなかの中で過ごし、その成長スピードは、驚くばかりです。あと少しで誕生です。楽しみですねー。